サティ:ジュ・トゥ・ヴ

 音楽界の異端児とされるサティ。活動の場は伝統的なコンサート・ホールでなく知識人の集うカフェや酒場であり、社会を斜めに見ていた人物なのではないでしょうか。

 作品タイトルが面白く、『犬のためのぶよぶよとした前奏曲』や『梨の形をした3つの小品』なんてのがあります。

 変わり者だとレッテルを貼られ、実際気の合う友人は少なく、しかしその音楽は受け入れやすく耳に心地良く。


 ジュ・トゥ・ヴ= I want you 、作詞のパコリは珍しくサティと親しかったそうです。

 私の心はお前のもの、お前の唇は私のもの、全ての人生をすぐそばで…という熱烈な歌詞なのですが、サティのお洒落な旋律がちょうどいい具合に気取ったフランス人のエスプリを表現しています。

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