エルガー:歌曲集『海の絵』より

 管弦楽伴奏のついたコントラルトのための歌曲集です。エルガー42歳の頃、イングランドのストリッジという、美しい丘陵のあるところに滞在していました。丘で海の曲?とも思いますが、豊かな風土から生み出された作品というのは間違いないでしょう。抜粋で2曲をお届けします。


 こちらも歌詞の内容は概要でに留めておきます。


I. 海の眠りの歌 Sea Slumber Song

 詩はローデン・ノーエル。夢のように優しいメロディーが静かな波の音に乗って奏でられます。

「海はつぶやく、優しい眠りの歌を。貝殻を散りばめた、白い砂浜の、この妖精の国の。

わが子よ静かにお眠りなさい。おやすみ…」


V.泳ぐ人 Swimmer

 詩はアダム・リンゼイ・ゴードン。様々な表情を見せる波の中を渡っていく、エネルギー溢れる音楽。

「大波のうねりに断崖絶壁、難破した残骸は打ち捨てられる。雷に嵐、波を踏みつけていく。勇敢な馬は集い駆けていく。どんな光も褪せない。どんな愛も衰えない。」


プログラムノート続き

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Madoka TSURUYAMA clarinettist

クラリネット奏者 鶴山まどか

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