エルガー:ムーア風セレナード
エルガー25歳頃、初期の作品です。元は『3つの性格小品 作品10』の第2曲。
ムーアという単語だけで怪しい響きに思えますが、きっとそれは私の先入観…ちょっとむさくるしい男たちが強烈なタバコをもくもくと煙をはきながら吸っているお店が留学時の通学路にありましたが、言葉からはそんな印象を持ってしまう。
ムーア人というのはイベリア半島、シチリア周辺に住んでいたイスラム教徒のことだそうですが、この作品はエッセンスに異国情緒漂うも、すっきりと美しい夜のメロディになっています。あくまで舞台はイギリスで、紳士が品よくイスラム文化をたしなんでいるような、そんな雰囲気。
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