りんごのフィンジ
ジェラルド・フィンジ、あまり知られていませんが大好きな作曲家です。
大学生の時に新宿のタワーレコードで偶然、知らないクラリネット協奏曲がある!とCDを買ってきて、聞いてみたら、心惹かれて。そのCDの一部は今やレーベルの公式YouTubeアカウントで聴けてしまいます。
1901年7月14日生まれ、1956年9月27日没。少年時代に父親を始めとする家族と師を亡くし、文学に没頭し、半ば孤独に育ったようです。そんな人が大都会ロンドンの王立アカデミーで先生をしてみましたが、結局郊外に移ります。引越し先のオルドボーンは石造りの鐘楼がシンボルで、レンガの家が並んでこじんまりとしています。そこで作曲と、希少種のりんごを栽培して暮らしていました。りんごを愛でるフィンジ、ちょっと想像できるような気がします。その後また別の土地へ移り、世界大戦と闘病を経て亡くなります。
フィンジの作品はどれも繊細で、壊れそう。なんでそこまでと言いたくなってきます。こういう音の重ね方、触れ方をする作曲家は他にいない気がします。
今回のリサイタルでは3作品を演奏します。
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