ウェーバーのこと 1 略歴など

 2月25日の演奏会に向けて、練習はもちろんながら、作曲家ウェーバーの生涯について見直しています。まずは基本をWikipediaでおさらい。


 代表曲は『魔弾の射手』や『オベロン』、音楽史の教科書ではドイツ・オペラの先駆者として登場します。作品表をざっと見ていても歌曲が多かったり、歌が得意な作曲家。つまりは奏者にとっては歌心が不可欠。
 従姉のコンスタンツェはモーツァルトの奥さんということもあるのか、モーツァルトの後を継ぐ大事なオペラ作曲家です。


 クラリネット吹きの友人ハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンのための作品を書いているところは、やはりクラリネット奏者であるシュタードラーのために作曲したモーツァルトとの共通点です。短命だったところも同じ。

モーツァルトのクラリネット協奏曲、五重奏曲、グランパルティータを始めとする室内楽作品、

ウェーバーのクラリネット協奏曲3作、五重奏曲、変奏曲2曲、グランドデュオ。

どれもクラリネット奏者にとって大切なレパートリーです。


 ウェーバーの作品は私が現在考えるに、溌溂としたものが多いように思います。生気が溢れていて、何かを人に伝えたい気持ちが強いというか、以前はそれがしつこく感じ苦手でした。

 ヴァイオリンの名手、パガニーニやシュポアが同世代であることを考えるとベールマンも相当なテクニックを持つ奏者だったのでしょう。彼のクラリネットが映えるよう、クラリネットのための作品はどれも華やかで、きらりと光ります。そしてオペラ要素も忘れない。奏者の良さを最大限に引き出しながらも自分の音楽を作り出す、職人技をひけらかさないウェーバー。作曲家は天才です。


 今のところはウェーバーにこんな印象を持っていますが、あと1か月ちょっとでどう変わっていくか、楽しみです。

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