シルヴェストリーニ:ポントワーズの花咲く菜園

 シルヴェストリーニのエチュード、2曲目はカミーユ・ピサロの絵画からです。薄暗く思えますが春の絵です。フランスですっきり晴れるのはわずかな期間な気がします。こういった花咲く樹木が咲く季節は花曇り、少し霞んで良い気持ちです。

  パリの西郊外にあるポントワーズ、印象派画家が好んだ街として知られています。印象派好きとしては行かねばならんと、留学中に1度だけ、電車に揺られて散歩に行ってきました。

 ポン(Pont)は「橋」の意、オワーズ川に臨む小高い丘の街です。散歩道に絵画のパネルが設置されて、作成当時と現在の風景が比べられるようになっています。

 ポントワーズはパリ郊外に繋がるRERという鉄道でA線の終着駅です。フランスの建物は何でもお洒落。

 遊びに行ったのは5月でしたが素敵な1日になりました。


 さて楽曲の方はといえば、花から花へぶんぶん飛ぶ蜂のようなフレーズからスタートします。16分の5拍子でさらにアクセントは不規則、リズムと跳躍がキレッキレです。


 とおもえば一変静けさ到来、鳥たちが鳴く樹々の中へ。あちこちで囀る立体感のある技法になっています。こちらはゆったりとした4分の5拍子ですが、鳥は自由に歌います。


 のんびりした穏やかな街でしたが、春のポントワーズは虫や鳥たちは忙しそうです。

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