シルヴェストリーニ:トゥルーヴィルのホテル・デ・ロッシュ・ノワール

 6つの練習曲、すべて印象派絵画にインスピレーションを受け作曲されています。元はオーボエ独奏のために書かれましたが、クラリネット独奏版もclarinet-edition.frから出版されています。


 ジル・シルヴェストリーニは1961年生まれのフランスのオーボエ奏者、作曲家です。直接は存じ上げないのですが、パリ14区立ダウリス・ミヨー音楽院のオーボエ科教授です。オーボエのためのみでなく様々な楽器編成の作品を創られているので、作曲活動も精力的にやっていらっしゃるようです。


 1曲目はクロード・モネの絵画による曲です。

 トゥルーヴィルというのはフランスのノルマンディー地方、海岸の都市です。この建物は1866年に海岸沿いに建てられ、歴史的文化財にしていされています。


 マダム・フィガロに観光案内を見つけました。本当に素敵な街。留学中に行っとくんだったなあ。


 様々な文化人が滞在したそうですが、クロード・モネもその1人で、1870年の夏をここで過ごしたとの事。まだ新築当時だし、さぞ美しかったろうなぇ、羨ましいなぁ。


 曲の方は海風の感触と香り、邸宅を行きかう様々な人物像がうかがえます。キャラクター変化の忙しい作品です。

Madoka TSURUYAMA clarinettist

クラリネット奏者 鶴山まどか

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