ドビュッシー:第1狂詩曲
パリ音楽院の試験曲として書かれましたが、100年以上経った今でも様々なコンクールの課題となる作品。私も何度も演奏してきた曲です。
冒頭のクラリネットの3音、実音でF-A♭-B♭は交響詩「海」でも同じモチーフが使われています。
第1狂詩曲でも波にたゆたうような風景が描かれますが、スケルツァンド(=戯けるように)と指示のある少々シニカルにも感じる場面も登場します。
1910年作曲というとドビュッシー晩年と言っても良いのでしょうか。浮世を流れて染まった色は影をさして彩り豊かです。
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