ラヴェル:夜のガスパール

 ピアノの難曲として知られる「夜のガスパール」、先日オーケストラ版を演奏する機会があったのですがやはり難曲にございました…


 ピアノ原曲、アムランの演奏を見つけました。独特の雰囲気のあるピアニストだなぁと思っているのですが、「水の精オンディーヌ」「絞首台」「スカルボ(小悪魔)」から成るこの作品で、いつもはキラキラのラヴェル作品にテーマに沿った不思議な影を添えているように感じます。

 

 ピアノ譜はIMSLPのウェブサイトで閲覧可能です。各曲の前に詩が載っていますが、このように長文が挿入されるのは珍しいのではと思います。


 オーケストラ版はラヴェル本人ではなくマリユス・コンスタン編です。アンサンブルしやすいように拍子の書き方に調整を加えたりしてありますが、それでもなかなかに合わせるのが大変でした。しかし原曲の魅力を伝える見事なアレンジ、ラヴェルを味わって演奏してきました。

Madoka TSURUYAMA clarinettist

クラリネット奏者 鶴山まどか

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