クローゼ:20の練習曲より 第8番

 クローゼの20の練習曲です。クローゼは他の録音より多く聞いていただいているようで嬉しいです。いつもありがとうございます。


 原曲はフェデリゴ・フィオリロのヴァイオリンのための36のカプリス、第6番です。原曲は次の7番とセットなので、クラリネット版では最後の部分が書き換えられています。


 原曲はIMSLPのサイトで閲覧可能です。版によっては強弱がつけられているものがあるので、読むと参考になります。


 アーティキュレーションも原曲とは異なりますが、クラリネット版に付けられているアクセントは誇張すると不自然なので、明瞭に発音すると捉えています。


 テンポ表記はアレグロ・ショルト。scioltoはあまり見かけない発想用語ですが「流れるように」「のびのびと」という意味です。


 この曲の難しさはトリルですが、8分音符でも2回入れています。

 

 ファ、ラのトリルは図の右側の運指が楽ですが、8分音符の時は鍛えるために左側の運指にして吹きました。ラのトリルは下管をいくらかふさいだ方が音色が安定します。

Madoka TSURUYAMA clarinettist

クラリネット奏者 鶴山まどか

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